疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬

由美子はキッチンの椅子に座り、冷めた紅茶を前にため息をついた。結婚して十年。夫は誠実で、浮気一つしたことのない男だった。ただ、最近の彼は家では無口で、顔を合わせても「おう」と言うだけ。

会話も、視線すら交わさない日が続いていた。

「もう女として見られてないのかもね….」

鏡の中の自分に向かってつぶやいたとき、スマートフォンが震えた。画面には、ましろからのメッセージ。

「からだはもう平気なの?」

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬1
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬1

・・・由美子は一瞬で全てを理解した。

これは由美子の身体を気遣っているのではなく、ただ求められているだけ‥

なのにどうしようもなく、このぶっきらぼうな文面に身体が熱くなるのを感じてしまう。

由美子は先日、ましろの子をその身に宿した。だがそれは誰にも知られることなく、密かに無かったことにした。由美子には家庭を壊す勇気はなかった。

だからもう2度と会わないと決めたのに…

それなのに手には真っ赤なルージュを握りしめ、唇にべったりと何度も何度も塗り重ねていた。

「ふふ‥自分じゃないみたいだわ」

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬2
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬2

普段はしない派手な化粧にふと笑いが込み上げる。でもそのおかげで少しばかり罪悪感が薄れ、自分に言い訳するように言い聞かせる。

「もう会わないって言いに行くだけ。お別れを告げるだけ‥」

緊張した面持ちで、指定された部屋へと向かう。

「話したいことがあったらから来たわ。もうこうして会うのは止めるわ。」

凛とした表情を崩さないよう、由美子は一息で思いの丈を告げる。

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬3
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬3

そんな由美子を見下ろすようにジリジリと近づいてくるましろ。

「な、何よ‥」

強気な由美子の表情が徐々に弱気なものに変わっていく。

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬4
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬4

その雰囲気だけで気圧され、由美子はベッドに崩れてしまう。

「あぁ‥ごめんなさい。こんなこと言いにきたんじゃないの。ごめんなさい。」

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬5
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬5

『素直じゃないね、そんな由美子にはお仕置きだよ。』

壁際に立たされ、背後から身体をまさぐられる。

『あの時以来だね。ますます良い身体になったんじゃない?』

「ああ‥許して‥」

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬6
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬6

『ほら、お尻を突き出して、なんて言うの?言いたいことがあるんでしょう?』

「‥‥抱いて‥由美子を抱いて、めちゃくちゃにして‥っ!!」

『ふふ‥最初から素直になればいいものを。めちゃくちゃにしてほしいってことは‥由美子、今日はもしかしてまた”危ない日”なんじゃない?』

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬7
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬7

「そうよ、今日は危険日なの。だから、だから‥本当は絶対に会っちゃいけない日なのに‥」

『違うでしょう?だからこそ、会いたくてたまらないんでしょう?身体がよく分かってるはずだよ。』

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬8
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬8

「あぁん‥言わないで、お願い、言わないでよ‥」

言い当てられてしまい、由美子は押さえつけていた欲情が溢れ出すのを止められずにいた。気づくといつものように自らを慰めるため自然と手が伸びていた。

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬9
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬9

『可愛い由美子。今日はオナニーじゃなくていいんだよ。たっぷり抱いてあげる。』

はっと我に返る由美子。

潤んだ瞳で口を半開きにさせ、大胆に足を抱えておねだりをする。

「お願いします‥ここに‥ここに‥」

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬10
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬10

『ここに‥?入れて欲しいんだよね?それで?中に出して欲しいんでしょ?』

「それはダメっ!!今日はダメなの、お願い、最後は外に出して‥中はダメ‥中はダメなの」

『でも由美子の中はこんなに熱くて、ぐちょぐちょで、中に出して欲しいって言ってるよ?』

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬11
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬11

「ダメよ、ダメだったら‥お願いよ‥ああっ!!良いっ!!きもちいいっ!!」

『ほぉら、今良いっていったじゃない!お望み通り中に出してあげるよ。』

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬12
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬12

「違うの、中はダメっ!!お願い、中に出さないで‥!!あぁっ!!いいのっ!!」

『ダメって言ったり、イイって言ったり、忙しい子ね。由美子は素直じゃないから、身体に聞いてみようね。ほらもっと腰あげて。』

『あーやばい。ホント気持ち良すぎてもうイキそう。由美子、良いよね?』

「きもちいいっっ!!いいのっ!!」

『やっぱり中に出して良いんじゃん。がっつり咥え込んで離さないし、今更ダメって言っても遅いよ。出すよ。中にっ!』

「あっ!!そんなっ!!ダメだったら!!いや、やめてーー!!あぁーー!!!」

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬13
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬13

『ふふ、最高。由美子、まだやめないよ。一回出したくらいじゃおさまんない。もうあきらめな?』

「そんな‥そんな‥あぁっっ!!」

『大丈夫。旦那にも抱いてもらいな。可愛く誘惑してちゃんと中に出してもらうんだよ。そしたらバレないよ。』

‥‥‥それから由美子は何度も何度も熱い滾りを中で受け止めた。

口では嫌、やめて、と言いながら、飢えた身体が満たされていくのを感じていた。

最後には自ら上に跨り腰を振った。長い髪を振り乱しながら、自重をかけて一心不乱に舞い踊る。

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬14
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬14

「中に‥中に出してっ!!もういいの、もういいわ!!おねがい、中に‥っ!!」

最奥に導くように脚を絡め、腕を巻き付けて抱きつく。

ドクドクッ!!っと中に放たれたと同時に、由美子も快美の高みを迎える。

失神するほどのエクスタシーが由美子の身体を駆け抜け、プシュッッ!!と水音を立てて盛大に潮を吹き上げる。

疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬15
疼き出す危険日〜主婦由美子の禁断の逢瀬15

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駅からの帰り道、由美子はゆっくりと歩いた。足取りは軽くもなく、重すぎるわけでもない。ただ一歩一歩が、妙に現実味を帯びていた。

靴音がアスファルトを叩くたびに、心が波紋を広げる。揺れる。後ろめたさと、微かな解放感。

その狭間で、由美子の胸はきしんでいた。

女としての自分”を呼び起こされた今日。心がほどけた。満たされた。けれど、それは許されないぬくもり。唇に残る余韻が、罪を囁く。

「私、何をしてるんだろう…….」

家の前に立ち止まる。鍵を握る手がわずかに震える。戻る場所があることに安堵しながらも、その中にいる自分が、少しだけ他人のように思えた。

to be continued……

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